Free招福の飾りあちこちに 門松作り大詰め
北奥羽地方で、新年を迎える準備が急ピッチで進められている。八戸市の梅重(ばいじゅう)畑中造園(畑中やつよ代表)では25日、正月に飾る縁起物の門松作りが大詰めを迎え、職人たちが注文先に福が訪れるよう願いを込め、黙々と作業に当たっていた。
同社は大正3(1914)年の創業時から変わらない伝統の門松を作り続けている。アカマツ、トドマツをベースに、笑った口に見えるように切断した竹や、「難を転じる」に通じるナンテンの実などを飾り付けている。
作業は10日ごろから始まった。一般家庭向けの4尺(約1・2メートル)から、大型商業施設向けの9尺(約2・7メートル)まで合わせて30対を、26~28日に納品する予定。取締役部長の畑中美信さん(41)は「新年の始まりを感じるとともに、商売繁盛につながれば」と願いを込めた。