Free「震災学習」活性化に生かそう 八戸で防災協会研修会
八戸地域防災協会(齊藤浩会長)の研修会が11月30日、八戸グランドホテルで開かれた。野田村未来づくり推進課の廣内鉄也さんが講師を務め、「震災学習×(かける)○○~地域づくりに生かしきる防災へのアプローチ~」と題して講演。同協会の会員ら84人が参加し、防災意識を高めた。
廣内さんは村が展開している、防災ウォーク&ワークショッププログラムについて紹介。東日本大震災で甚大な被害を受けた村を実際に歩いて学習できるとして、多くの学校や防災関係者が参加している。
震災学習は県内外から人を呼び込むツールとなり、観光や国際交流など多様な分野で村を活性化させたといい、「いろんな分野と防災を掛け合わせれば、興味を持ってくれる人も増え、より効果的なことができる」と提案した。
講演の最後には、全員に行き渡らない避難所の物資を一部の住民から配布するべきか―など、正解のない問いについて考えた。廣内さんは「防災意識とは、震災で起こり得る悩ましい場面を想像する想像力と、実際に備える行動力。今日考えたことを一つでも行動に移してほしい」と呼びかけた。