Freeホッキガイ、高値スタート 三沢、百石で漁解禁

水揚げしたホッキガイをサイズごとに仕分けする漁業者=1日、おいらせ町
水揚げしたホッキガイをサイズごとに仕分けする漁業者=1日、おいらせ町

三沢―八戸沖の通称・北浜海域で1日、本年度のホッキガイ漁が始まった。解禁日は三沢市、百石町の2漁協の漁船計21隻が操業し、新鮮な冬の風物詩を三沢、八戸両港へ水揚げした。いずれも高値で取引され、好調なスタートを切った。一方、2021年夏に八戸港沖で起きた貨物船座礁事故の影響で、八戸みなと、市川の2漁協は今季も出漁を断念した。

 この日、百石町漁協からは4隻が出漁。夜明けとともに沖の漁場へと繰り出し、桁網で海底のホッキガイを引き上げる作業を繰り返した。

 第8海峡丸(4・9トン)では、乗組員5人が水揚げした貝を洗い流し、手際よくサイズごとに仕分け、発泡スチロールの箱に詰め込んだ。松林健一船長は「初日の操業が無事に終わってホッとした。今年の(ホッキガイ)は物がいい」とうなずいていた。

 三沢漁港では約3・2トンが販売され、10キロ当たりの高値はLサイズが8100円と前年初日より1110円高かった。八戸港には約2トンの水揚げがあり、8千~4500円で取引。前年の初水揚げに比べ、高値は1250円高かった。

 三沢市、百石町の両漁協が順調に漁を開始した半面、八戸市の2漁協は3季連続で休漁となった。百石町漁協の平野政儀参事は「4漁協そろって操業したかった思いが強い。八戸の分まで、われわれが頑張らなければ」と前を見据えていた。

 
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