Free【みちのく生き物観察記】二ホンミツバチ

上の写真は、熱殺したスズメバチを巣の外に運び出す二ホンミツバチ(10月、階上町)。下は、巣の中の二ホンミツバチ

ニホンミツバチは日本に古くから自生する在来種の蜜蜂。ヨーロッパ原産のセイヨウミツバチより一回り小さい体長1㌢ほどで、色も少し黒っぽい。

比較的おとなしい性格とされるこの蜂の巣には、時折スズメバチも入り込む。その際、ニホンミツバチはチームワークで撃退する。まず、スズメバチの周りを囲んでけん制。敵が攻撃してきたら一斉に包み込む。そして体を震わせて体温を上げ、5分ほどでスズメバチを熱殺するという。その後は巣の外へ運び出して外へ落とす。実に見事な連携プレーだ。

ニホンミツバチは、冬には巣の中心をくりぬき、女王蜂を入れる。周りを働き蜂が何重にも囲み、蜂球を形成して冬の寒さをやり過ごすという。

 
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