Free秋サバ、シーズン到来の兆し 八戸港に30トン水揚げ
八戸港に9日、大中型巻き網船1隻が普代村沖で漁獲したマサバ30トンが水揚げされた。数量はわずかながら、海水温が低下し、脂肪分が豊富に含まれるとされる「秋サバ」シーズン到来の兆しに、水産関係者は「漁が続いてほしい」と期待した。
市場関係者によると、全国の巻き網船団は、10月末までに北海道東沖マイワシ漁を終えた後、多くが太平洋でサバなどを探索している。同日は岩手―千葉県銚子沖で20カ統以上が漁に出たが、どの船も漁獲量はわずかだったという。
同港に水揚げしたのは、運搬船の第36日東丸(北海道稚内市)。サイズは200~400グラムで、魚体によって脂乗りはまちまちだった。
入札の結果、10キロ当たり1760~1660円の高値で取引された。品薄感から魚価が高騰したとみられる。
卸売業・八戸魚市場の深川正人取締役は取材に「水揚げが一時的なものにならず、八戸に近い場所で漁場が形成されてほしい」と話した。