Free情報発信に工夫を 街の魅力向上へ提言相次ぐ 八戸「若者マチナカ会議」

魅力ある街について意見を出し合う参加者
魅力ある街について意見を出し合う参加者

若者の街づくりへの参画を促進しようと、八戸市は10月29日、同市の「はっち」で「若者マチナカ会議」を開いた。高校生から40代までの約30人が、街の魅力などについて意見を交わし、魅力を広く伝えるための情報発信の在り方が鍵になるとの提言が多く上がった。

 ゲストスピーカーとして、市民の郷土愛醸成を図る「ラブはちのへ運動」を展開する八戸青年会議所の坂本俊也理事長(37)と、同市吹上3丁目でゲストハウス「トセノイエ」を経営する鈴木美朝(みのり)さん(28)=十和田市出身=が講演。坂本理事長は社会人になって帰郷してから八戸の魅力に気付いたこと、鈴木さんは大学時代の海外留学経験が現在の生活に生きていることなどを紹介した。

 ゲストスピーカーを交え、参加者は5人ほどのグループごとに、▽どんなときに街の魅力を感じるか▽どうすれば街に魅力を感じる人が増えるか▽魅力ある街にするために自分たちでできることは何か―をテーマに、自由に意見交換した。

 まとめでは、「八戸に魅力は多いが発信力が足りない」「魅力の情報を一元化して発信する仕組みがほしい」「知られていない魅力も多いが、これから新しく創り上げていくことも必要だ」などの指摘が上がった。

 コメンテーターとして参加した熊谷雄一八戸市長は「八戸では東北新幹線開業を契機に、地元の魅力を見つめるようになった」と説明。「今後は発信の仕方に工夫が必要。市まちの魅力創生ネットワーク会議の提言も踏まえ、事業化に向けて検討したい」などと講評した。

 
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