Free小児がん支える社会に 八戸の支援団体、青森市で講演
ライオンズクラブ国際協会332―A地区は10月27日、青森市で、臓器提供や小児がんについて理解を深めるセミナーを開催した。講演者に、八戸市を拠点に小児がんの子どもやその家族をサポートする支援団体「tomoshibi+(ともしびプラス)」(米田親弘代表)の立ち上げ人、米田百恵さんが招かれ、小児がんの子を持つ親としての不安や必要な支援について思いを語った。
米田さんは、5歳になる娘が生後間もなく小児がんと診断され、八戸市から遠く離れた弘前大付属病院で治療を受けた。
当時は青森県内に小児がんの支援団体がなく、情報収集もままならず、大きな不安を抱えながら家族と共に娘の闘病に寄り添った。「娘の突然のがん宣告と緊急入院で家族の生活は一変し、ぎりぎりの精神状況だった」と当時を振り返る。
自身の経験から、同じように小児がんや病気で苦しむ子どもとその家族が悩みや不安を共有し、情報交換できる場をつくろうと、2020年に夫と共に同団体を設立。現在は八戸市や弘前市で活動している。
米田さんは「小児がんの子どもや家族がいることを知ってほしい。献血やヘアドネーションなど、地域の皆さんの理解や協力が、子どもたちの笑顔と励みにつながる」と訴えた。