Freeサケ漁獲量回復願い200万円支援 おいらせ町、奥入瀬川鮭鱒増殖漁協に

成田隆町長(左)に謝意を伝える佐々木光明副組合長(中央)ら=31日、おいらせ町
成田隆町長(左)に謝意を伝える佐々木光明副組合長(中央)ら=31日、おいらせ町

電気料金の高騰で奥入瀬川鮭鱒増殖漁協(十和田市)が運営するサケふ化施設の負担が増大しているとして、おいらせ町は同漁協に対し、支援金200万円を給付する。今季はサケの遡上(そじょう)が少なく、漁獲量の回復も厳しい状況が見込まれる。31日、同漁協の佐々木光明副組合長らが町役場本庁舎に成田隆町長を訪ね、支援に感謝の意を示した。

 同漁協は明神川からポンプを使い、ふ化施設の浮上槽へと卵の育成に適した水をくみ上げており、今回の支援金はふ化事業などに利用する。給付は11月2日付の予定。

 漁協によると、奥入瀬川のサケ漁獲量は約7年前のピーク時には約14万匹を数えたが、2021年度が約4千匹、22年度が約5千匹と近年は激減している。

 昨季の10月末時点では約千匹取れていたが、今季は現時点で46匹にとどまり、さらなる漁獲量の落ち込みが見込まれている。

 町は19年まで町内で「日本一のおいらせ鮭まつり」を開くなど、サケを地域資源として地域振興を図ってきた経緯があり、今回の給付は将来的な漁獲量の回復を願って決定した。成田町長は「今後、サケが取れるようになることを願っている」と述べた。

 
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