Free武家と動物の関係とは 南部ふるさと塾スタート

東北の中世城館と動物の関係性について解説する竹井英文教授
東北の中世城館と動物の関係性について解説する竹井英文教授

南部町立町民ホール楽楽ホールで21日、南部地方の歴史や文化などを学ぶ「南部ふるさと塾」(町教委主催)がスタートした。本年度は「南部氏一族の興亡と北東北戦国史」をテーマに、来年3月まで全6回を開講。初回は町内外から約120人が訪れ、武家と動物との関係や城の利用について考えを深めた。

 講師は東北学院大の竹井英文教授が務め、動物が贈答品や食料として生活に関連していたことを文献史料などから解説した。

 さらに、北東北地方の城館の特徴として、広大な曲輪(くるわ)を持ち防御には不向きであると指摘。馬牧をしていたとされる下総国(千葉県)との共通点を挙げ、「馬産などの視点から空間を捉え直しては」と問題提起した。タカを相当数飼育していた可能性にも言及した。

 次回は11月4日午後1時半~午後3時、町教委の布施和洋総括主査が「三戸南部氏の中心居館 聖寿寺館の謎を探る」と題して講演する。事前申し込みは不要。町民無料、町外からの参加は資料代として100円を徴収する。

 
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