Free障害のある人や家族、気軽に マチニワで初の「ヒルコフェス」/八戸

福祉に関する雑貨がずらりと並んだ「ヒルコフェス」の会場
福祉に関する雑貨がずらりと並んだ「ヒルコフェス」の会場

八戸市中心街の「マチニワ」で15日、障害の有無にかかわらず楽しめるイベント「ヒルコフェス」が初めて開かれた。市内外の雑貨店や福祉事業所など20店が一堂に会し、訪れた家族連れらが雑貨を買い求めたり、サンドアートやランタン作りなどのワークショップを楽しんだりした。

 障害のある人や家族が気軽に楽しめるイベントを開きたい―と、雑貨店や福祉事業所がインスタグラムを通じてイベントを企画。市内で福祉雑貨を扱う「Lien(リアン)」店主で、自閉症の息子を持つ長塚佳子さん(46)が中心となって開催した。

 「ヒルコ」とは、海に流された体の不自由な子が、たどり着いた土地で大切に育てられ、後に祭られたと日本神話に伝わる「蛭子(ひるこ)神」にちなむ。

 会場には、自閉症の人が描いた絵画の展示や、福祉施設で作られた雑貨や総菜などがずらり。ハロウィーンにちなんだ雑貨も並び、子どもたちが買い求め、早速身に着けるなどしていた。

 長塚さんは「イベントを通じ、『ヒルコ』の意味を調べてもらい、福祉について考えるきっかけになったらうれしい」と語った。

 イベントは継続して催す方針。インスタグラムを通じて企画に賛同した愛知県の人たちも、11月4日に同県で同様のイベントを開く予定という。

 
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