Free“名人”と“最高位”八戸で激突 アマ囲碁、特別対局
デーリー東北新聞社主催の第45期北奥羽囲碁名人戦で頂点に立った八戸市の嶋脇雄一郎十段(35)と、陸奥新報社主催のみちのく最高位戦で優勝した宮崎隆司五段(81)による特別対局が15日、八戸パークホテルで行われ、嶋脇名人が白熱の対局を制した。
特別対局は今回で20回目。日本棋院青森県本部の古川元常任理事と、同八戸支部の奥野秀樹幹事長、前期北奥羽囲碁名人の下斗米均九段が立会人を務めた。
アマチュア囲碁の強豪として知られる2人。2021年の特別対局でも激突し、嶋脇名人が勝利を手にした。
迎えた今回の対局は、序盤から嶋脇名人のペースで進行。着実にリードを広げる盤石の攻めで、宮崎最高位を見事振り切った。
対局した和室は、過去にプロのタイトル戦が行われたこともあり、「格式ある場所だが、リラックスして臨むことができた」と嶋脇名人。「途中、ミスもあったが、序盤のリードを生かすことができた」とほほ笑んだ。
宮崎最高位は「2年前にも対局したが、改めて嶋脇名人の強さを実感できた」と振り返った。
特別対局の成績は、北奥羽名人の13勝7敗。熱戦の模様は来年1月に本紙囲碁欄で紹介する。