Free5人が決勝進出決める/ビブリオバトルin八戸

“推し本”の魅力を紹介し合った「ビブリオバトルin八戸~第10回記念大会~」の予選会=14日、デーリー東北新聞社

知的書評合戦「ビブリオバトルin八戸~第10回記念大会~」(デーリー東北新聞社、八戸学院大共催)の予選会が14日、八戸市のデーリー東北新聞社で開かれた。青森県内外から参加した出場者23人が、自ら選んだ“推し本”の魅力を熱心に披露。出場者や観客による投票の結果、5人が11月11日に本社で開かれる決勝戦に駒を進めた。

 ビブリオバトルは、発表者がお気に入りの本を持ち寄って魅力を紹介し、出場者らが一番読みたくなった本を投票で決めるコミュニケーションゲーム。2014年に初開催し、今回で10年の節目を迎えた。

予選会を突破し、決勝戦進出を決めた(右から)吉田百斗実さん、藤澤昂輝さん、松本亜矢子さん、田村巧さん、田中静子さん。左は司会の大地球さん=14日、デーリー東北新聞社

予選会は高校生以上の全世代対決形式で、5グループに分かれて実施。出場者は制限時間5分間で、小説や学術書、随筆など他の人に薦めたい推し本について、実体験や感想を交えて紹介した。発表後には2分間の質疑応答の時間が設けられ、グループごとに決勝戦進出者を選ぶ投票が行われた。

 決勝戦当日は午後1時開始で、観戦無料。特別ゲストとして、八戸市出身で岩波書店代表取締役社長の坂本政謙さんが講演する。市内の中学生による“デモバトル”も初めて行われる予定。問い合わせは、デーリー東北新聞社コミュニティー事業部「ビブリオバトル」係=電話0178(80)7299=へ。

 決勝進出者は次の通り。(氏名、市町村、所属、紹介した本のタイトル、著者、敬称略)
 ▽田中静子(59)=八戸市、市立湊中教頭=「13歳からの地政学‥カイゾクとの地球儀航海」(田中孝幸)
 ▽田村巧(53)=八戸市、会社員=「なぜ、おかしの名前はパピプペポが多いのか?」(川原繁人)
 ▽松本亜矢子(51)=八戸市、青森県庁会計年度職員=「目の見えない白鳥さんとアートを見にいく」(川内有緒)
 ▽藤澤昂輝(25)=盛岡市、会社員=「十角館の殺人」(綾辻行人)
 ▽吉田百斗実(20)=八戸市、八戸工業大3年=「むらさきのスカートの女」(今村夏子)

 
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