Free自宅で最期を迎えるポイントは 中村伸一さん招き講演/洋野

在宅死を実現するためのポイントについて講演する中村伸一さん
在宅死を実現するためのポイントについて講演する中村伸一さん

洋野町住宅医療・介護連携推進セミナー(町地域包括支援センター主催)が10日、町民文化会館で開かれた。福井県おおい町の中村伸一国民健康保険名田庄診療所長が講師を務め、自宅で最期を迎えるために必要なポイントについて解説した。

 中村さんは、同診療所で約30年にわたり地域医療に従事。自宅での最期を希望する患者の希望をかなえるための取り組みが全国的に反響を呼び、ドラマ化された。

 講演で中村さんは、「在宅死は本人のためだけでなく、家族に命のリアリティーを伝える大切な儀式」と強調。自身が立ち会った数々の看取りのケースを紹介しつつ、一定の期間は介護が必要になることを念頭に、患者本人か家族のいずれかが、終末期の在宅医療を覚悟することが大切だと訴えた。

 誰もが認知症になる可能性があり、個人の力では解決できないことを指摘。介護サービスの活用による負担軽減や、当事者に感謝の言葉を伝えることで、症状が抑えられる効果があることなどをアドバイスした。

 
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