Free朝のニュースダイジェスト(9月10日)

【県境産廃問題、環境破壊の爪痕深く】
 田子町と二戸市の山あいに大量の産業廃棄物が不法投棄された県境産廃問題は、国が制定する産廃特別措置法(2003年施行)が23年3月に失効し、大きな節目を迎えた。青森、岩手両県それぞれが実施してきた処理対策のうち、岩手県側は今年2月に対策完了を宣言し、現在は跡地利用に焦点が移りつつある。一方、投棄量が多かった青森県側は、地下水の浄化やモニタリングを継続中。地下水からは、環境基準値を超過した有害物質が検出されるなど今もなお、環境破壊の爪痕が深く刻まれている。

 【三八地区書道展、10日まで開催】
 第15回日本教育書道会三八地区書道展(同会三八地区連合会主催)が9日、八戸市美術館で始まった。力強く伸び伸びとした筆致の作品が来場者を楽しませている。10日まで。

 【吉本新喜劇メンバーと共演へ、洋野でオーディション】
 洋野町民文化会館で17日に開催される「宝くじふるさとワクワク劇場in洋野」第2部で、町内外の地元住民が吉本新喜劇のメンバーと共演する。2日は同館でオーディションが行われ、合格者が晴れの舞台へ期待を膨らませた。

 【「2024年問題」の県民対話集会】
 トラック運転手の時間外労働の上限規制により、物流危機が懸念される「2024年問題」を巡り、青森県の宮下宗一郎知事は9日、青森市で県トラック協会との「県民対話集会」を開いた。参加者からは、過度な安値で運ぶ業者の規制や、高速道路の料金体系など地域の実情に合わせた国の施策展開を求める声が上がった。

 【国重文指定30周年記念の浜小屋を公開】
 八戸市博物館(小保内裕之館長)は2日、同市鮫町にある「漁撈用具と浜小屋」の国重要有形民俗文化財指定30周年を記念し、現地公開を行った。普段は非公開の浜小屋と市立民俗資料収蔵庫が開放され、来場者が漁業の歴史や当時の暮らしへの理解を深めた。

 
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