Free【みちのく生き物観察記】オオシオカラトンボ
雄と雌で色が全く違うシオカラトンボ。雄は成熟すると青白く粉を吹き、これを「塩辛」と表現しその名前になった。雌はずっと麦わら色で、ムギワラトンボと呼ばれ親しまれている。
よく見ると、写真のつがいはシオカラトンボよりやや大きく腹部が太いオオシオカラトンボだ。シオカラトンボよりも山よりの田んぼや水路などに生息する。両種の識別ポイントは体の太さと雌の羽の付け根が黒いこと。シオカラトンボの羽はほぼ無紋だ。縄張りを持って水路などの同じところを飛び回る習性がある。体長6センチほどで、アキアカネなどよりかなり大きい。
雄と雌の体色の違う連結産卵はよく目立つので、トンボの多く飛ぶところでも見つけることは容易だ。産卵の後、幼虫で冬を越す。