Freeマウイ島の火災、復興を支援 9日、八戸で応援ライブ

教室の生徒とフラを練習する平田マハナ聡美さん(中央)
教室の生徒とフラを練習する平田マハナ聡美さん(中央)

八戸市の平田マハナ聡美さん(49)が主宰する、フラ&ハワイアンスタイルウクレレ教室「ハーラウカマーラマヒヴァアロハ」は9日、8月にハワイで発生した大規模火災からの復興を支援しようと、同市のマチニワで「第1回マウイ島応援投げ銭ライブ」を開く。平田さんは「遠く離れた八戸にも、マウイ島を思う人が大勢いることを伝えたい」と、ライブに向けて練習に励んできた。 古都ラハイナが全焼するなど、壊滅的な被害を受けたマウイ島は、平田さんのフラの師匠(クム)の出身地でもあり、被災に切実な思いを寄せる。

 ハワイ王族の家系に生まれたクムは、古代ハワイの文化や歴史、規律など、先祖から伝えられてきた貴重な知識を有する。平田さんは、クムから直接ハワイについて学び、教室の生徒に伝えている。

 火災では、ラハイナに住むクムの親戚も多く被災。「自分も何かできることをしたい」との思いで、ライブ開催を決意した。

 もう一つ、東日本大震災の支援に対する感謝の気持ちもあった。震災直後、世界大会のためにハワイを訪れた際の経験が深く印象に残っている。「私が日本人だと分かると、現地の人が『大丈夫?』と声をかけてくれたり、ハグしてくれたり、本当に温かく接してくれた」と振り返る。

 当時、ハワイの人々は真っ先に復興コンサートを開き、パフォーマンスで得た資金を支援に充てるなど活発に活動していたという。

 フラの曲に登場するのは、迫害を受けてきたハワイ先住民の思い。「正しいこと、良いことを守りながら、私たちは助け合って生きていきます」。平田さんは「歌詞に込められたハワイアンの気持ちを大切に」と生徒へ呼びかける。

 投げ銭ライブでは、ほぼ全額を被災者に寄付する。今後も開催し、継続的な支援をしていく予定という。

 
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