酒のお供に「流し」の芸はいかが―。八戸市中心街のみろく横丁で５日夜、若手エンターテイナー３人が即興の生演奏などを披露する「流し」イベントが始まった。９日まで毎夜、酔客のリクエストに応じ、それぞれのパフォーマンスで酒場を盛り上げる。

　流しは昭和期までの歓楽街で流行したが、カラオケの普及などに伴って衰退。近年は若手を中心に再興の兆しを見せており、今年５月には任意団体「全日本流し協会」が発足した。

　今回は１０日に洋野町で開催される「みちのくドリームフェスタｉｎ北三陸」（同実行委主催）のＰＲも兼ねて、出演する同協会所属のシンガー・ソングライターのタクトくん（３５）＝東京＝、おおきあさみさん（２７）＝千葉＝、イラストレーターみしゃみしゃちゃん（２５）＝愛知＝の３人が流しを行う。

　初日はタクトくんがギター、おおきさんが木琴を提げて各店舗を巡り、デモ演奏やオリジナル楽曲を熱演。みしゃみしゃちゃんは軽快なトークの合間にお客の似顔絵を仕上げた。飲み客も手拍子を合わせたり、特徴を捉えたイラストに歓声を上げたりと楽しみながら、千円前後のチップを支払った。

　流しの開催時間は午後６時半ごろから同１０時ごろまで。みちのくドリームフェスタに関する問い合わせは同実行委へ。メールアドレスはｍｉｃｈｉｎｏｋｕ．ｄｒｅａｍｆｅｓｔａ＠ｇｍａｉｌ．ｃｏｍ