Free恒久平和への誓い新た 青森県戦没者追悼式
青森県は30日、青森市で戦没者追悼式を執り行い、遺族ら約150人が、戦争で犠牲になった県出身の軍人や軍属、一般市民ら約3万3100人を追悼し、恒久平和への誓いを新たにした。
追悼式は1949年から県遺族連合会が中心となって開催し、86年以降は県が主催している。戦争の記憶を次世代に引き継ぐための記録や、高齢などで参列できない人のためにライブ配信も行った。
式典では宮下宗一郎知事が「戦争の教訓を深く心に刻み、歴史の真実を伝え、県民が心豊かに暮らせる社会の実現と世界の恒久平和のため、努力を惜しまない」と追悼の言葉を述べた。
県遺族連合会の齋藤文昭理事長は「平和の尊さを次世代に語り継ぎ、国民全てが平和で心豊かに暮らせる日本をつくるため、力を尽くしていく」と誓った。出席者は祭壇に献花し、静かに手を合わせた。
県出身戦没者の内訳は、軍人・軍属・準軍属が約2万8580人、戦災死亡者が約750人、一般邦人外地死亡者が約3770人。