Free紫根染美しく 松橋さん(八戸)V 着物コン世界大会カジュアルの部

表彰状とトロフィーを手に笑顔の松橋知実さん
表彰状とトロフィーを手に笑顔の松橋知実さん

八戸市の呉服店むらかね(村井吉紹代表取締役)に勤務する松橋知実さん(34)が、6日に東京で開催された「日本の心と美の祭典 きもの装いコンテスト世界大会」(全日本きものコンサルタント協会主催)に初出場し、カジュアルの部で優勝した。他部門を含めた総合でも「装いの準女王」の称号を獲得し、「うれしいのはもちろん、経験を糧にステップアップしたい」と喜びを語った。

 カジュアルの部では、季節や年齢に合わせた着物と帯選びのセンスや、装いの技術を競う。1次審査には、地方大会を勝ち抜いた23人が出場。舞台上で鏡を見ずに着装し、その美しさや手さばき、立ち居振る舞いなどが評価された。

 松橋さんが選んだのは、南部地方に古くから伝わる「紫根染め」の着物。2次審査のスピーチでも、染めの工房を実際に訪れた経験に触れながら「今後はコンサルタントの資格を取得して『装道』の先生となり、多くの方々に着物の素晴らしさを伝えたい」と語り、見事、賞に輝いた。

 同市の「小笠原きもの学院」の小笠原洋子さんから指導を受け、技術を磨いてきた松橋さん。大会を終え、今後は他の人への着付けをより深く学ぶ予定だという。「着物をもっと身近なものに感じてもらえるよう、これからも普及させていきたい」と意気込んでいる。
 

 
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