Free二戸の魅力、多彩な音楽で 猿楽さんら「旅音コンサート」

二戸市の美しい風景を音楽で表現した猿楽さん(左端)らのコンサート
二戸市の美しい風景を音楽で表現した猿楽さん(左端)らのコンサート

二戸市地域おこし協力隊のピアニスト猿楽さんが市内の風景などをテーマに作曲した全24曲を、生演奏で届ける「にのへの旅音コンサート」が19日、市浄法寺文化交流センターで開かれた。青森県南地方や東京の音楽家を交えた6人のメンバーが、二戸の魅力的な景色を表現した曲を和洋楽器の美しいハーモニーで届けた。

 一つの街を音楽で描く、猿楽さんの「旅音プロジェクト」。制作した楽曲は自身のサイト「にのへの旅音」で公開してきたが、全曲を演奏する機会は今回が初めてとなる。

 市内外から約100人が来場した。メンバーは猿楽さんのピアノに、弦楽器や打楽器、尺八を加えた独創的な編成。天台寺と奥南部漆物語、金田一温泉をテーマにした組曲や、馬仙峡、折爪岳など自然豊かな風景をイメージした曲を次々に披露し、聴衆を魅了した。

 青森県南地方出身で、猿楽さんと初共演した弦楽器の高橋すみれさん(バイオリン)、石川可奈子さん(ビオラ)、大久保美里さん(チェロ)も息の合った演奏で、猿楽さんの音楽世界を彩り豊かに表現した。

 猿楽さんは取材に、「集大成のコンサートを多くの方に楽しんでもらえた。今後もさまざまな人と連携し、街の魅力を音楽で発信したい」と意欲を示した。

 20日は市内3カ所で「マラソンコンサート」と題し、約8曲ずつを無料で披露する演奏会も行った。

 
お気に入り登録