Free無病息災願い人形を川へ 二戸・福田で人形まつり 

男女の麦わら人形の山車を引く参加者
男女の麦わら人形の山車を引く参加者

二戸市福田地区に伝わる福田人形まつりが16日、同地区の高清水稲荷神社周辺で行われた。地域住民や帰省者ら、約40人が手作りした男女2体の麦わら人形を山車にして地区内を練り歩き、無病息災や五穀豊穣を祈願した。

 江戸時代後期の天保年間(1830~44年)に飢饉で疫病が流行した際、悪疫退散を目的に始まったとされる。コロナ禍の影響で中止が続き、昨年も人形を作ったものの地区運行は省略しており、4年ぶりの通常開催となった。

 午前8時ごろに住民が神社に集まり、高さ約1・5メートルのわら人形の制作を開始。完成すると台車に載せ、神社の旗と神官、体の悪い部分をなでて各家庭から持ち寄った南部せんべいを棒につるして運ぶ「せんべい担ぎ」を先頭に同神社を出発。力強い太鼓や元気な「ヤーレ、ヤーレ」のかけ声を響かせ、地区内を回った。

 最後は、沢口橋の上から人形と南部せんべいを安比川へ流し、願いを込めた。家族で参加した金田一保育所の林桜空ちゃん(6)は「初めてだったけど、最後に川に流すところが面白かった」と笑顔で話した。

 
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