Free思い出の学校、にぎわい再び 閉校の向小で「南部まつり」
南部町大向地区で12日、旧向小を主会場に「南部まつり」(実行委員会主催)が開かれた。子どもたちの躍動感あるパフォーマンスや各種イベントが行われ、思い出の学びやは多くの来場者でにぎわった。
地域活性化などを目的に実施している地区の恒例行事。今回は、地域の中心的役割を担いながらも今年3月に閉校した向小を初めて会場に選んだ。
あいにくの雨だったが、体育館で開かれた学生音楽祭では、町内の児童生徒が元気いっぱいに踊りや楽器演奏を披露。町立南部小児童50人による息の合ったよさこいに、地域住民らは大きな拍手を送った。
昨年度まで向小に通っていた留目莉緒さん(9)=町立南部小4年=は「学校がそのまま残っていて、たくさんの人が来てくれてうれしい」と笑顔。「みんなでかっこよく踊れて楽しかった」と胸を張った。
校庭では、パターゴルフを楽しむ親子やキッチンカーに並ぶ若者らの姿が見られた。上空の一部に霧がかかる幻想的な雰囲気の中、午後8時には大輪の花火が打ち上げられ、町の夜を彩った。