八戸市は１８日、世界陸上選手権（１９日開幕・ブダペスト）の男子１万メートルに出場する、同市出身の田澤廉選手（２２）＝トヨタ自動車＝を応援する看板を、市庁舎本館の市民広場側玄関上に設置した。

　田澤選手は市立是川中から青森山田高に進み、大学駅伝の名門・駒大へ進学。箱根駅伝の往路で、エース級が集まる“花の２区”の走者を３年連続で務めた。

　７月のアジア選手権（バンコク）は優勝。今後の大会で、来年のパリ五輪の参加標準記録（２７分０秒００）をクリアできるかに注目が集まっている。

　看板設置のセレモニーには、熊谷雄一市長と是川中時代の外部コーチ・風張清志さん（７２）らが立ち会い、田澤選手の母美幸さんも駆け付けた。　熊谷市長は「（田澤選手は）以前から世界選手権を目指していたので、とても喜ばしい。日本代表として誇りを持ち、ベストを尽くしてほしい」と激励。

　風張さんは「廉君は今年も国際大会に出場して場慣れしている。自己新を記録し、パリ五輪に出場してほしい」とエールを送った。

　田澤選手が出場する男子１万メートル決勝は大会２日目に行われ、日本時間の２１日午前１時２５分にスタートする予定。