Freeどんなビールになる? ホップの収穫スタート/田子

青森県農業共済組合の若手職員にホップについて説明する田沼義行さん(左)=17日午後、田子町
青森県農業共済組合の若手職員にホップについて説明する田沼義行さん(左)=17日午後、田子町

田子町唯一のホップ農家、田沼義行さん(66)の園地で17日、本年産の収穫作業が始まった。夏の日差しが照りつける中、高さ約5メートルに伸びたつるを集め、ビール造りに欠かせない「まり花」を摘み取った。

 田沼さんは約1・7ヘクタールの園地で3種類のホップを栽培している。この日は青森県農業共済組合の若手職員が園地を訪れ、収穫作業を体験。ひもに巻き付いているつるを地面に引っ張り下ろしてネットでまとめ、近くの作業場へ運ぶと、機械でつるからまり花を切り離した。

 今年は4月の寒さで萌芽が遅れたことに加え、6月の暑さでつるが伸びないうちに花が咲いたため、「生育状況は若干痩せ気味。収量も例年より少し落ちそうだ」(田沼さん)という。

 品種は契約企業の要望を受け、長年作り続けた「信州早生」を「ソラチエース」に変えた。田沼さんは「新しい品種の特性を見極め、これからもいいホップを育てていきたい」と力を込めた。

 
お気に入り登録