Free戦時中の二又地区知って 六ケ所の秋戸さんが写真展企画

戦時中の二又地区の写真を紹介する秋戸淳一さん
戦時中の二又地区の写真を紹介する秋戸淳一さん

太平洋戦争中の六ケ所村二又地区の様子を紹介する写真展が、同地区の共同墓地で開かれている。写真のほかにも、地域住民が出征した当時の名簿や空襲の被害を受けた住民の声などが書面で展示されており、戦争の悲惨さを訴える内容になっている。23日まで。

 主催したのは同村の会社員秋戸淳一さん(55)で、地域住民から戦時中の写真を集めたという。当時の村の風景、出征兵士を写したものや村人の集合写真などが展示されている。

 書面は旧村立二又小の校長を務めた天間松雄さんが、近隣住民への取材を通して、作成したもの。当時、同地区ではグラマン戦闘機の空襲によって2人が命を落としたという。

 書面には当時、空襲を受けた地域住民の声が「『死ぬのは今か』と思った」、「『何のための戦争か』と胸がつまり、大声をあげ、土にたまる程に涙を流した」などと記されている。

 秋戸さんは「何もしないと、歴史は忘れ去られてしまう。戦争の様子が帰省した人や墓参りに来た人の記憶に残れば」と語った。

 
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