FreeCF目標達成、千葉に移送へ 八戸の旧国鉄食堂車
八戸市根城9丁目の「柿の木苑」にある国鉄時代の「583系」食堂車を、千葉県いすみ市の鉄道テーマパーク「ポッポの丘」へ移送する費用を募ったクラウドファンディング(CF)が10日夕、第1段階の目標額1500万円を突破し、移送が実現することになった。寄付を募った「583系食堂車保存会」の梅原健一代表は「正直厳しいと思っていたが、多くの鉄道ファンなど支援者のおかげで達成でき、感謝でいっぱい」と喜びをにじませた。
CFは6月23日から開始。1972年製造で解体の危機にあった希少な「サシ581形食堂車」を未来へ残そうと、約900人が支援し、受け付け終了まで10日余りを残して目標に届いた。寄付金は大型トレーラーによる八戸から千葉まで約900キロの車両移送費用に充てられる。10~11月にも移送する見込み。
柿の木苑施設長で車両所有者の豊山信子さんは「食堂車をきれいに残せることが決まり安心した。とてもうれしい」と胸をなで下ろした。
同会は移送後に必要な食堂車の外装修復や内装クリーニング費用として、寄付金総額2千万円を目指しており、さらに協力を呼びかけている。寄付受け付けは21日午後11時まで。サイトは=https://readyfor.jp/projects/sashi581-31=。