Free燃え尽きた夏、名残惜しく 八戸三社大祭、後夜祭で閉幕
八戸三社大祭は4日、八戸市中心街で後夜祭が行われた。目抜き通りと市庁前市民広場に山車が並び、闇に浮かぶ幻想的な歴史絵巻を繰り広げる中、囃子(はやし)方が熱のこもった今年最後のお囃子を披露。祭りの終わりを惜しむ大勢の観客に見守られながら、5日間の日程に幕を閉じた。
最終日は午後6時からお囃子が響き始めた。夜を彩る26台の山車の周りには幾重にも人垣ができた。同8時に終了を告げるのろしが上がった後も、お囃子の音色はすぐには鳴りやまず祭りの余韻を残した。
家族で訪れた同市の主婦髙清水則子さん(71)は「みんなの笑顔がとってもすてきで最高でした。祭りが終わるのはさみしいけど、また来年を楽しみにしたい」と目を細めていた。
今年の三社大祭はコロナ禍を乗り越え、4年ぶりに神輿(みこし)行列と山車の合同運行が復活。7月31日の前夜祭は直前まで降っていた雨が上がった。期間中は最高気温が30度を超える厳しい暑さが続く中、待ちわびた市民らが連日、中心街を埋め尽くした。
三社大祭運営委員会によると、4日の入り込み数は19年より1万4千人多い24万4千人。期間中(7月31日~8月4日)の累計は106万3千人で、19年より7千人少なかった。