Free【八戸三社大祭】「淀」の名掲げ半世紀

参加50年の節目を迎えた淀山車組
参加50年の節目を迎えた淀山車組

淀山車組は今年、八戸三社大祭参加50年の節目を迎えた。「淀」は戦前、大阪を拠点とした日本砂鉄の進出に伴う移住者が、古里の淀川を懐かしんで名付けた。祭り関係者も先人が愛着を持って付けた地域名を残そうと山車組名に「淀」の名を掲げ、共に半世紀を歩んできた。

 淀町内は八戸市沼館1、4丁目に当たり、三社大祭に1973年から参加。八戸の歴史が題材の山車や祝い物を得意としてきた。

 山車組責任者の大野素敬さん(55)は「淀ってどことよく聞かれる」と苦笑するが、「お祭りで淀を知ってもらえるだけありがたい」と前向きに捉える。

 ピアドゥ内に「お祭り工房淀の館」を構え、制作・展示の環境は市内屈指。人口減が進む中、根岸地区連合町内会に協力を求めるなど町外からも積極的に参加者を受け入れてきた。節目を迎え、大野さんは「淀という名前一つで50年保ってこられた。今後も新しいことを取り入れつつ次の世代につないでいきたい」と語った。

 
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