Free豪華絢爛、山車行列 織り成す歴史絵巻 八戸三社大祭「お通り」

3神社の神輿行列と豪華絢爛な27台の山車が合同運行した「お通り」=1日、八戸市中心街
3神社の神輿行列と豪華絢爛な27台の山車が合同運行した「お通り」=1日、八戸市中心街

約300年の歴史と伝統を誇る青森県南地方最大の祭り、八戸三社大祭は1日、神社の神輿(みこし)行列と豪華絢爛(けんらん)な山車27台が八戸市中心街を練り歩く「お通り」の合同運行を迎えた。三つの神社行列それぞれに、神話や武者物を題材にした山車が続き、街全体で歴史絵巻を織り成した。4年ぶりとなる合同運行に参加者も観客も気持ちが高まり、盛り上がりは最高潮に達した。

 合同運行は午後3時、神明宮、龗(おがみ)神社、長者山新羅神社の順に市庁前をスタート。古式ゆかしい神輿行列に神楽、虎舞などの郷土芸能が花を添えた。

 附祭の山車は、笛や太鼓で優美なお囃子(はやし)を奏でながら登場。仕掛けをせり上げたり、左右に展開したりすると、天を突くような迫力に、沿道からは大きな歓声と拍手が沸いた。

 三社大祭は新型コロナウイルスの影響で、2020~22年は合同運行が見送りとなった。大祭運営委員会によると、この日の入り込み数は19年より1万人少ない17万人だった。

 ◆2日の見どころ◆
 【中日】午後2時から長者山新羅神社で加賀美流騎馬打毬(だきゅう)と徒打毬を行う。午後6時からは中心街で夜間の山車合同運行を開催。市庁前市民広場では「おまつり広場」(午前11時~午後9時、4日まで)が始まる。午後3時半からは山車審査の結果発表が行われる。