Free博士気分でじっくりコケ観察 十和田・奥入瀬渓流

ルーペを使ってコケを観察する児童
ルーペを使ってコケを観察する児童

十和田市立法奥小(新堂正一校長)の児童3人が26日、同市の「星野リゾート 奥入瀬渓流ホテル」に招かれ、コケの観察会「奥入瀬コケ博士」に参加した。児童は渓流沿いの木や岩に自生するコケの魅力に触れ、小さな自然美と不思議さに見入った。

 十和田八幡平国立公園を流れる奥入瀬渓流には、300種類のコケが生息。2013年には日本蘚苔類学会より「日本の貴重なコケの森」に選定され、コケをテーマにしたガイドツアーも開かれている。

 同ホテルは昨年から、小学4~6年生を対象としたアクティビティとして「奥入瀬コケ博士」を実施。今回は法奥小児童3人と保護者2人を招待した。

 白衣を羽織った児童は、渓流コンシェルジュの小林信輔さん(31)からコケの生態を学んだ後、バスに乗って目的地へ。小林さんのガイドの下、晴天に恵まれた渓流沿いを散策した。児童はルーペを使ってじっくり観察し、手触りや匂いを確認。コツボゴケやジャゴケなど20種類を見つけた。

 4年の漆坂夏菜さん(9)は「植物は花と木は好きだけど、コケはあまり意識したことはなかった。初めてゆっくり見て、触ったおかげで見る目が変わった」と話した。

 小林さんは取材に対し「景色だけではなく、コケの小さな世界にも注目しながら夏の渓流を見に来てほしい」とPRした。

 
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