Free【八戸三社大祭】課題のトイレ不足、十三日町に仮設設置
八戸市十三日町商店街振興組合は26日、八戸三社大祭に合わせ、旧チーノ跡地に仮設トイレを設置することを明らかにした。コロナ禍で合同運行が中止となっていた間に、十三日町では大型店の三春屋とチーノが閉店し、期間中のトイレ不足が課題に浮上していた。松橋寿昭代表理事は「祭りを開催する上での最低限を確保できた」と説明。31、8月1、2の3日間、祭りの時間帯に利用できる。
トイレ利用を巡っては主催する八戸三社大祭運営委員会が公共施設の利用を呼びかけているほか、周辺の商店に協力を求めている。
ただ、十三日町街区には公共施設がなく、店の構造や営業日、営業時間の問題で貸せない店もあり、同組合は一部店舗に利用が集中してしまう事態を懸念。「このままでは商店街として観光客を受け入れられない」と判断し、独自に設置する道を模索していた。
当初は個室5台の設置を念頭に場所を検討したが、難航。旧チーノの解体工事を行う大豊建設東北支店八戸再開発解体作業所に相談したところ、警備員の配置を条件に、トラックヤードスペースの貸し出しを快諾。個室は約15台に増やし、手洗い場4台の設置も可能になった。
設置にかかる数十万円の費用は同組合の負担のほか、三春屋前の出店からの協力金、はちのへ山車振興会の協賛金で賄う。設置を後押しする市民から寄付も寄せられた。水源は八田神仏具店が協力する。
松橋代表理事は「祭りに対して志がある市民の協力で実現した」と強調。同組合として、観覧者や山車組関係者の不便を少しでも軽減させることで、街区発展の一助にしたい考えだ。