Free水産業の課題、活発に意見交換 洋野でウニサミット
洋野町特産のウニをはじめとする、海洋資源の再生などについて考える「ジャパンウニサミット」が15、16の両日、町内で開かれた。国内外の識者約90人が参加し、持続可能な水産業に向けた課題などについて情報を共有した。
同町でウニの再生養殖などを手がける「北三陸ファクトリー」(下苧坪之典代表)、一般社団法人moova(眞下美紀子代表理事)が初めて企画。今回は、下苧坪さんが委員を務める団体「東北リーダーズ・カンファレンス」(東京)のメンバーを中心に、農林水産業の関係者や飲食店などの実業家、研究者ら多彩な識者が参集した。
初日は、町役場種市庁舎でパネルディスカッションを実施。磯焼けした藻場の再生や漁獲量の変遷、水産業の収益構造の問題点など、幅広い議題について活発な意見交換が行われた。
参加者はウニ料理を試食したり、16日には「たねいちウニまつり」会場を訪れたりと、漁場の雰囲気を楽しみながら水産業の現状について理解を深めた。
眞下さんは「ウニのみならず、さまざまな分野の課題を共有し、解決につながる場になってくれれば」と期待を寄せた。