二戸市、軽米町、九戸村にまたがる折爪岳（標高８５２メートル）で黄色い光を放つヒメボタルの乱舞が見頃を迎え、幻想的な光景が広がっている。

　５日夜は折爪岳振興協議会によるホタル観賞が始まった。山頂付近の観察路では写真愛好家が三脚を立てるなど入念に準備をして待機。午後７時１５分ごろ、草陰でホタルが光り始めると、それを合図とするかのように光が広がった。

　風が吹き飛びづらい条件に思えたが、周辺が暗くなると、動きは活発化。チカチカと点滅したり、飛び回ったりした。

　秋田県大館市から３度目の来訪という小泉実さん（５４）は「とてもきれいだった。写真も撮ったので、じっくり見て編集するのが楽しみ」と笑顔で話した。

　ヒメボタル観賞は１２日まで。期間中は午後７時半～９時は山頂付近で交通規制が敷かれる。申し込み方法など詳細は同協議会のホームページで。