久慈市が改訂を進めている市津波避難計画の第２回地域説明会が３日、市防災センターで始まり、参加者が今春の第１回説明会での意見を踏まえて修正された地区別の避難経路などを確認した。

　市は岩手県が２０２２年春に公表した最大クラスの津波による浸水想定を受け、計画の改訂を急いでいる。

　第１回説明会後の修正計画には、当初の避難計画図案に避難経路や三陸沿岸道路の避難階段、新たな指定緊急避難所などを追加。津波到達予想時間までに避難目標地点などへの徒歩避難が困難な「特定避難困難地域」の解消に向け、津波避難タワーなど指定緊急避難場所拡充の必要性や、自動車避難の検討などの課題も新たに盛り込む。

　初日は長内・小久慈地区を対象に行われ、自主防災組織の代表ら関係者約２０人が、修正計画について事務局から説明を受けた。出席者からは垂直避難のための避難所追加を求める意見などが出されていた。

　第２回説明会は対象地区を変えながら、７日までに３カ所で計５回開催される。市はパブリックコメントなどを経て８月中の計画策定を目指す。