Free「NINOHE」を売り込め 駅前広場にモニュメント設置/二戸
二戸ロータリークラブ(馬場正弘会長)は創立60周年記念事業として、二戸市が二戸駅東口周辺で整備を進める駅前広場に、ローマ字で「NINOHE」と記したモニュメントを設置した。27日、現地で除幕式が開かれ、出席者が街の玄関口の新たなシンボルとして活用されることを願った。
クラブは1961年に発足。昨年度、設置工事を実施した。地元出身で世界的物理学者の田中舘愛橘博士が、日本式ローマ字の普及に努めたことにちなみ、観光や仕事などで国内外から訪れた人に読んでもらえるようにと、ローマ字のモニュメントにしたという。
モニュメントは幅約4・5メートル、高さ約1メートル。ステンレス製で、目立ちやすいよう黄色の塗装で仕上げた。市が整備中の駅前広場は、8月中旬ごろにロータリー北側部分の工事が完了する予定。来訪者が記念撮影や待ち合わせの場所として、モニュメントを利用する機会も増えそうだ。
式典にはクラブや市、二戸駅の関係者や、地元の市立石切所小の児童ら計約100人が参加。同校マーチングバンドによるファンファーレに続き、関係者がモニュメントを除幕した。
馬場会長は「地元の人に親しまれ、インバウンド(訪日客)も含めて二戸を訪れる多くの人に、目印として活用してもらいたい」とあいさつ。藤原淳市長は「鮮やかな色で、モダンなデザインのモニュメントが大いに利用されるよう期待する」と述べた。