Free丹精込めた北陸工芸品の〝競演〟 輪島塗・井波彫刻「伝統の技展」 さくら野八戸

北陸地方の工芸品が並ぶ会場
北陸地方の工芸品が並ぶ会場

さくら野百貨店八戸店5階美術工芸サロンで、「輪島塗・井波彫刻伝統の技展」が開かれており、丹精込めて作られた工芸品の数々が会場を彩っている。7月3日まで。

 輪島塗は、木地に布を張って強度を高め、漆と珪藻土(けいそうど)を塗り重ねていく石川県の伝統技法。124もの工程を経るため、一つのおわんが完成するまでに半年~10カ月もの期間を要するという。富山県の井波彫刻は、200種類以上ののみだけで木を削り出し、作品を作り上げるのが最大の特徴だ。

 芸術性に富んだ装飾品から実用品まで、100点以上が会場に並ぶ。輪島塗に蒔絵(まきえ)と呼ばれる金粉の装飾を施した大皿や扇のほか、精巧に作り込まれた大黒天や竜の彫刻に来場者が見入っている。

 担当者は「北陸の工芸品が一度に2種類見られる展示は珍しいので、ぜひ来場してほしい」と語る。

 入場無料。時間は午前10時~午後6時半(最終日は同3時)。

 
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