Freeマイナ保険証、トラブル53件/青森県保険医協会調査
マイナンバーカードを巡るトラブルが全国的に相次ぐ中、医療機関を受診する際のオンライン資格確認について、青森県内の医療機関で少なくとも53件のトラブルが確認されたことが26日、県保険医協会の調査で分かった。古い保険証情報がひも付けされていたり、システムの不具合で読み取りに不備があったりした。同協会は、トラブルが窓口業務の負担増加につながっているとして、国に対して従来の「紙の保険証」廃止の見直しを求めていく。
アンケートは同協会に登録する県内の876医療機関を対象に、5月30日~6月20日に実施。有効回答数は11・6%の102件だった。
システムを導入しているのは82件で、うち53件で何らかのトラブルが確認された。具体的には▽保険者資格があるのに『該当無し』と表示される▽名前の漢字が読み取れない▽顔認証ができない―などだった。マイナカードで資格確認ができずに、全額窓口負担を請求した事例も2件あった。
同協会は、医療機関ではマイナ保険証と従来の保険証とのダブルチェックや患者への説明、トラブル対応で窓口業務の負担が増えている可能性があると指摘。担当者は「結果を踏まえ、現場の切実な声や実態を国に伝えていきたい」としている。