Free通学路の白線を集中補修へ 八戸市、3年で111キロ

白線が薄くなり消えかかっている八戸市内の通学路(市提供)
白線が薄くなり消えかかっている八戸市内の通学路(市提供)

八戸市は2023年度から25年度にかけ、交通安全対策として、市内の小中学校の通学路で白線の引き直しを重点的に行う。対象となる白線の長さは計111キロに及ぶ。本年度の対象は小学校10校の計25キロを予定しており、夏休み明けまでの完了を目指す。

 22日の市議会まちづくり推進特別委員会で、市側が報告した。

 白線の引き直しは、21年に千葉県八街市で飲酒運転のトラックが小学生の列に突っ込み、5人が死傷した事故を受け、市が市教委や八戸署、道路管理者らと連携して実施した通学路の合同点検を基に計画した。

 点検では、消えたり薄くなったりしている白線が確認されたほか、地域住民からも引き直しの要望が上がっていたことから、優先的な対応を決めた。

 対象の通学路は53校(小学校35校、中学校18校)の計185路線で、事業費は約9千万円。本年度は吹上、柏崎、湊、白銀南、根城、下長、城北、根岸、新井田、旭ケ丘の各小学校の通学路で引き直しを行う。

 市道路維持課は「各機関と連携して効果的に引き直しを進め、児童、生徒の安全の確保に努める」としている。

 
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