Free県内初、災害派遣福祉チーム結成 楽晴会(三沢)迅速な対応目指し
三沢市の社会福祉法人「楽晴会」(齊藤淳理事長)は、大規模災害が発生した際に活動する独自の災害福祉支援チームを立ち上げた。青森県内外で地震や水害などが起きた場合、社会福祉士や介護福祉士で構成するチームを被災地の福祉施設などに派遣し、現地の活動をサポートする。
同会では、2011年の東日本大震災や2004年に発生した新潟県中越地震など、これまでも法人職員を被災地へ派遣してきた。より迅速に対応できるよう独自の支援チームを組織することを決めたといい、県内で社会福祉法人が自前の災害派遣組織をつくるのは初めてという。
チームを派遣するのは、主に災害救助法の適用を受けた全国の被災地のほか、大規模な自然災害が発生した県内各地の福祉施設。現地の自治体やボランティアセンターと連携し、利用者の食事、入浴、排せつの各介助などを担い、現地の利用者と職員の手助けをする。
12日、市総合福祉センターでキックオフ式を行い、齊藤理事長が職員16人に隊員証を交付。齊藤理事長は社会福祉法人の社会的役割を強調した上で「災害は忘れないうちにやってくる。防災や減災にも力を入れていく」と述べた。