Free中型イカ釣り船、北太平洋へ 第1陣出港/八戸

漁場へ向かう第21正進丸を見送る乗組員の家族ら=7日、八戸港
漁場へ向かう第21正進丸を見送る乗組員の家族ら=7日、八戸港

八戸港所属の中型イカ釣り船「第21正進丸」が7日、北太平洋のムラサキイカ漁に向けて出発した。同港所属船の先陣を切って漁場へ繰り出した同船の関係者は「豊漁を目指したい」と意気込んだ。

 今季、八戸港所属の中型船は17隻が操業。全隻が順次、北太平洋へ向かう。船凍ムラサキイカは昨季、品薄感から魚価が高騰。燃油や資材の高騰に悩む漁業者の一助となった一方で、加工業者らが原料確保に苦しんだ。

 第21正進丸を運用する「丸吉」(八戸市)の関川順悦常務取締役は「水産業の安定のためにも、大漁を願いたい。他船より先に漁場へ向かうので、データも活用しながら良い漁場を見つけてほしい」と強調。

 工藤三夫漁労長は「今年も豊漁と航海安全を目指して頑張ってきたい」と意気込んだ。

 船は正午ごろに市第3魚市場前から出港。見送りに訪れた家族らが、船に向かって大きく手を振っていた。

 
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