Free第6回 「答え」を導くには

【三浦委員長の近況】正月は実家でゆっくりできました。写真は実家で飼っている犬です。3月19日にインストアイベントのためにまた八戸に帰ってきます。歌います。

〈2016年1月26日掲載〉

高校生になってギターを始めた私ですが、思い返してみると周りの誰からも何かを教えてもらったり、何かを習ったりしたことはありませんでした。自分で調べて、一つずつ知っていくのが好きだったようです。

最初はギターの教則本が教科書で、基礎はそこから学びました。次の段階になると、聞いているCDから情報を得るようになります。「この音はなんだろう?」「どうやって演奏しているんだろう?」など、いろいろな疑問が出てくるようになります。その答えを得るために活躍したのは、ライブの様子を収録した映像でした(当時はVHSでした)。

ギターを始めたばかりの私がお手本にしていたのは「ゆず」さんでした。「ゆず」のお二人は横浜の路上で演奏をしていて、そこでたくさんのお客さんを集めるようになり、それがきっかけでデビューした方々です。

「路上ライブからデビューまでのチャンスをつかんだ」という事実が、音楽をとても身近にしてくれました。当時の私は「音楽をやる人は特別な人だ」という意識があり、自分とは全く別の世界の人だと考えていたのです。

しかし、「ゆず」は私の考えを覆し、さらには「自分も音楽をやってもいいんだ」と勇気づけてくれました。「ゆず」のライブ映像作品を買い、毎日毎日見ていました。音楽に関するさまざまな疑問の答えを、その映像から自分で導き出していたのです。

そうやって音源から一つ疑問を見つけたら、映像で解決するということを続けているうちにちょっとずつギターのことが分かってきたのでした。

人から教えてもらえばすぐに答えは出るし、時間も短縮されて進歩は速いのかもしれません。しかしながら、私はそのやり方が好きでした。今でもそのころと同じように自分で調べ、物事を知りたいという思いが強いせいか、周りの人と比べたら進歩は遅いのかもしれません。でも私は一歩ずつ進んでいくのが好きです。自分に合ったペースで、好きなことを着実にやっていくのが物事を続けるこつではないでしょうか。これからも私は私のペースで進んでいきたいと思います。

 
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