Free朝のニュースダイジェスト(4月25日)

【八苫航路の開設から50周年】
 八戸港と苫小牧港(北海道)を結ぶフェリー航路の開設から、25日で50周年の節目を迎えた。東日本大震災など数々の危機を乗り越え、本州と道内をつなぐ海上の大動脈として、旅客と貨物の輸送を支えてきた。トラック業界の環境変化や三陸沿岸道路の全線開通を踏まえ、今後は「八苫航路」を活用した物流の重要性がさらに増すことも想定される。「シルバーフェリー」の名称で運航する、川崎近海汽船(東京)の大坪真二八戸支社長は「現状の運航体制を維持し、今後も身近な生活航路として役割を果たす」と強調する。

 【八戸市議選は女性候補が躍進】
 23日に投開票が行われた八戸市議選は女性候補の躍進が目立ち、定数28のうち7人が議席を獲得した。議会事務局によると、人数や全体に占める割合は過去最高を更新。最多得票は5450票の現職女性で、2007年の選挙から5回連続で女性がトップ当選を果たした。女性の視点による子育て支援策などが、広く支持を集めている現状がうかがえる。一方、共産党は改選前の3議席から1議席に大きく後退。労組票を核とする現職も落選し、安定度が高いとされる組織戦の集票力に変化も見られる。

 【むつ市長選の結果は知事選に波及か】
 統一地方選前半戦の青森県議選むつ市選挙区に続き、保守分裂となった23日のむつ市長選の結果は、前市長の宮下宗一郎氏(43)が臨む6月の知事選にも波紋を広げそうだ。宮下氏は市長選への態度を「中立」としながらも、先の県議選では、市長選で当選した山本知也氏(40)に近い新人3氏のみを応援演説して勝利を後押しし、結果的に山本氏を勢い付かせた。一方、市長選で敗れた菊池憲太郎氏(54)は知事選では宮下氏支持を掲げており、陣営関係者は「政治家としての信義にもとる」と不満を隠さない。地域を二分した県議選と市長選のしこりが今後、表面化する可能性もある。

 【4往復体制維持の三沢―東京線の利用をPR】
 日本航空(JAL)三沢―東京(羽田)線の1日4往復体制が2025年3月下旬まで維持されることを受け、三沢空港振興会(会長・小桧山吉紀三沢市長)などは24日、三沢到着便の乗客を出迎えて記念品を贈り、さらなる利用促進と青森県の情報発信に努めた。

 【雪解け早い八甲田、入山者に注意喚起】
 春山スキーの季節を迎えた八甲田で例年より早く雪解けが進んでいる。十和田市の自然保護団体「八甲田・十和田を愛する会」の久末正明代表は「例年に比べて20日ほど早く沢が見え始めており、山全域で雪解けが早い。知らずに歩けば転落などの事故が起きかねない」と指摘し、スキーや登山目的で入山者が増える大型連休に向けて注意を呼びかけている。

 
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