二戸市の金田一温泉郷にあり、馬淵川沿いの桜並木を楽しめる「くつろぎ広場」で、夜桜のライトアップが行われている。１５日、有料でキャンプ泊ができるイベント「ワカスキャンプフェス」が開かれ、利用客が目の前に広がる桜を眺めながら、アウトドア気分を満喫した。

　温泉郷の誘客を推進する団体「ワカス湯田エリアス」（五日市洋会長）が開催。のどかな自然に囲まれた温泉エリアの春の魅力を体感し、桜のライトアップと合わせて豊かな時間を過ごしてもらおうと、初めて春のキャンプを企画した。

　雨模様の天気となったが、市内外から２組が来場し、テントを開設。桜並木の美しさと、川のせせらぎに身を委ね、ゆったりとキャンプを楽しんだ。

　岩手県一関市から訪れた自営業髙濱賢太郎さん（４６）は「北東北にはよくキャンプに行くが、ここは桜を見ながらくつろげるので、良い場所だと思う」と満足そうに話した。

　同団体監事の五日市寿丸さん（５０）は「絶好のロケーションで楽しい思い出をつくってもらい、温泉郷の新たな利用客の開拓にもつながれば」と期待した。

　桜のライトアップは午後５～１１時。開花状況を見ながら当面、続ける予定。