Free青森県内は402校で実施 トラブル報告なし/全国学力テスト

テストに臨む生徒=18日、八戸市立第三中
テストに臨む生徒=18日、八戸市立第三中

小学6年と中学3年を対象にした文部科学省の「全国学力・学習状況調査」(全国学力テスト)が18日、青森県など全国で一斉に行われた。小学校では国語と算数の2教科、中学校では国語と数学に加え、4年ぶりに英語が実施された。県内の公立学校では、小6が9042人、中3が9396人の計1万8438人がテストを受けた。結果は7月下旬に公表する。

 県教委学校教育課などによると、県内の公立では小学校250校、中学校148校の計398校(特別支援学校含む)で実施。私立は中学校4校が参加した。いずれもテスト中のトラブルはなかった。

 中3の英語は「読む・聞く・書く・話す」の4技能を測った。「話す」分野は初めてオンラインを活用し、各生徒がヘッドセットを着用して学習端末に声を録音してデータ送信する方式。アクセス集中を防ぐ目的で18日は全国の中学約9800校のうち約500校の実施にとどめて結果を集計する。残りは5月26日までに分散して行うため、「話す」の出題内容は公表されなかった。

 英語では、配膳ロボットに関する文章を読んだ上で自らの意見を書かせるなど「読む・書く」の両方を測る工夫があった。小6算数では複数の棒グラフを組み合わせた設問を初出題。中3数学では、学習指導要領が統計資料の分析を重視しているため、2年連続で箱ひげ図を扱った。

 八戸市立第三中(前田篤志校長)では3年生92人がテストに臨んだ。生徒は真剣な表情で問題に挑んでいた。

 
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