Free【月刊Dash】全日本女子選手権Cで準V/八戸クラブレディース

八戸クラブレディース
八戸クラブレディース

八戸市を拠点とする女子アイスホッケーチーム「Hachinohe Club Lady,s(八戸クラブレディース)」には、中学生から社会人までが所属する。世代別の元日本代表がいれば、大人になって競技を始めた人、子育ての合間を縫って打ち込む人もいて、プレーのレベルや選手が置かれている環境はさまざまだ。

 「言われなくても、選手同士が自らコミュニケーションを取り合い、まとまっていく」。長根繁人ヘッドコーチは、互いの立場を尊重しながら勝利に向けて高め合っていく選手たちの姿勢にこそ、チームの強さがある-と強調する。

 圧巻だったのは、3月中旬に札幌市で開かれた全日本女子アイスホッケー選手権。Cグループ準決勝で、地元のライバル・クリスタルブレイズに延長戦の末、勝利した。

 立役者の一人であるFW日向蘭は、世代別日本代表に選出された経験のある実力者。大学卒業を機に八戸へ戻り、今季から加入した。

 「点数を取るよりも味方をうまく使うことにこだわった」と日向。直前の大会で惨敗を喫した相手に勝つため、多くの選手が参加できるよう練習の日程を見直し、チームプレーを磨いたという。

 選手権Cグループでは最終的に準優勝を果たし、次期大会からBグループに戦いの場を移す。よりレベルの高い対戦相手が待ち受けるが、主力だったFW下谷唯奈が八戸市立下長中を卒業し、北海道へ進学。戦力ダウンは否めない。

 それでも主将のFW堀内萌恵は「中高生にとって、上のレベルで戦えることは意味がある」と前向きに捉える。チームの和を優先しながら「まずは残留したい」と気を引き締める。

 
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