Free森林資源活用へ専門員を外部登用/軽米

山本賢一町長(右)から辞令を交付される岡部裕子さん
山本賢一町長(右)から辞令を交付される岡部裕子さん

軽米町は5日、森林資源を活用した再生可能エネルギー事業の推進に向け、ベストクロス合同会社(埼玉県蕨市)から派遣された岡部裕子さん(50)を地域活性化専門員に任命した。任期は来年3月末までで、最大3年間延長が可能。

 岡部さんは久慈市出身で、米フランクリン大卒。合同会社の親会社のエジソンパワー(千葉県木更津市)に勤務し、太陽光発電施設の整備に向けた地権者との交渉などを担当した。その後、障害福祉サービスなどを手がける合同会社の立ち上げに携わり、同社の生活支援員として働いてきた。

 町では再生可能エネルギー推進室に配属され、森林資源の持続的な活用を進めるための計画策定や、木質バイオマス発電施設の誘致などに関わる予定だ。

 町役場で辞令を交付した山本賢一町長は、「町内の広大な森林を活用し、雇用拡大と所得向上、町の脱炭素化を進めるために協力をお願いする」と述べた。

 岡部さんは「久慈市の派遣事業で米国の大学に留学したので、いずれは故郷の岩手県北に戻って恩返しをしたかった」と語り、「県北で新たな事業が生まれ、地域が活性化するようお役に立ちたい」と強調した。

 
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