青森銀行とみちのく銀行の親会社「プロクレアホールディングス」（成田晋社長＝青銀頭取）は５日、青森市橋本１丁目に個人ローン専門の共同店舗を開設した。２０２５年１月の合併に向け、銀行間のローン商品の情報交換などを通じて組織融和を強化するほか、顧客が一つの店舗で商品を比較できるなど利便性の向上を図る。共同店舗は初めて。２０２３年度には八戸、弘前両市への展開も予定する。

　共同店舗はみち銀の空き店舗を活用。住宅や教育、自動車などの個人ローン全般を扱う。利用客は共通受け付けでいずれかの銀行を選び、設置した六つの応接室で相談する。

　行員は青銀１６人、みち銀１４人をそれぞれ配置。合併時には、青銀への商品集約のほか、融資や預金、為替を管理する基幹系システムが青銀側に統一されるため、みち銀行員の事務の習熟も狙う。両行のノウハウを共有することで、コンサルティング技能の向上につなげる。

　同店舗でのオープニングセレモニーで成田社長は、「合併を実感してもらえるのがこの共同店舗。新しい時代にふさわしい店舗にしていきたい」と力を込めた。

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