八戸市の館鼻岸壁朝市を拠点にアイドル活動を行う「ｐａｃｃｈｉ（パッチ）」のため、同市の千葉学園高生活文化科の生徒が制作したオリジナル衣装のお披露目ライブが２日、同市三日町のマチニワで行われた。唯一無二のかわいらしい衣装に身を包んだパッチの４人は華麗なパフォーマンスで、来場客を魅了した。

　パッチの衣装はこれまで既製品を使用してきたが、ファンからオリジナルを求める声が出ていたため、ファッション甲子園にも出場する同科にパッチ側が制作を依頼した。

　同科の２、３年生の有志７人はパッチの「笑顔」や「純粋な女の子」などのイメージから、ワンピース型でデザイン。持続可能な開発目標（ＳＤＧｓ）の観点も取り入れ、材料には学生服の廃棄布を使用した。メンバーカラーのリボンなども縫い付け、約２カ月かけて完成させた。

　ライブでは生徒たちがコンセプトを発表した後、新衣装を着用したパッチのメンバーが登場。リーダーの虹乃愛んな（にじのあんな）さんは「かわいらしく作ってくれてありがとう。お気に入りになりました」と感謝を述べた。同科の生徒は「衣装を着て、いっぱいライブをしてください」とエールを送った。

　この後、ステージではパッチが新曲「笑顔」など歌とダンスで会場を盛り上げた。ファンだという五戸町立切谷内小１年の大山和桜（なお）さん（６）は「（新衣装の）スカートがふりふりでかわいい」と憧れのアイドルの姿に目を輝かせていた。