Free【WBC日本V】「世界に誇れる野球」 青森県内でも熱い声援
「世界に誇れる野球」「感動した」―。この日は青森県内でも、競技関係者や多くのファンがテレビの前で「侍ジャパン」に熱い声援を送った。14年ぶり3度目の優勝を見届けた県民からは、選手をたたえる声が上がった。
八戸聖ウルスラ学院高では、野球部員22人が教室に集まり、世界の頂点を争うハイレベルな戦いを見守った。
1点リードで迎えた九回表。7番手で大谷翔平選手が登板すると、部員のほとんどが前のめりになり、画面を食い入るように見つめた。最後のバッターからスライダーで三振を奪い、世界一を決めた瞬間、盛り上がりは最高潮に。
投手の川崎寛生さん(17)=2年=は、「米国を相手に2失点に抑えたのは本当にすごい。世界に誇れる野球をしてくれた」と興奮気味。
三浦瑠太主将(17)=同=は「(自分たちのチームも)日本らしい粘り強い野球を見習わなければ」と刺激を受けた様子で、「日本の優勝でみんな興奮していると思う。今後の練習でけがをしないよう気を付けたい」と笑った。
日本代表の偉業は、世代を超えた多くのファンに感動を与えた。
今大会、全試合をテレビ観戦したという八戸市立白山台中3年の増尾洸平さん(15)は「栗山英樹監督の采配がすごかったし、選手が最後まで活躍してくれて良かった」と満足げ。
同市大久保の苫米地省三さん(79)は「あの強い米国に勝つなんて、すごいと言うしかない。隣県出身の大谷選手が大活躍してくれたのがうれしい」と喜んでいた。