Free食事作りの楽しさ、大変さ共有 北園小で初「弁当の日」/十和田

手作り弁当を手に記念撮影をし合う児童
手作り弁当を手に記念撮影をし合う児童

十和田市立北園小(繁在家康文校長)は20日、児童が弁当を作って学校に持参する「弁当の日」を初めて行った。5、6年生が食事作りの楽しさや大変さを共有し、家族への感謝の気持ちや食に対する関心を高めた。

 弁当の日は年に数回、献立の考案から食材買い出し、調理、弁当箱詰め、片付けの全てを子どもに任せる食育の取り組みで、市内でも実践校が徐々に増えている。

 同校は昨年11月と今月10日に児童と保護者を対象にした講演会を開き、実施に向けた機運を高めてきた。

 児童たちは各家庭で相談し、児童が全て作業する「パーフェクトコース」、保護者と一緒に作る「チャレンジコース」、児童が献立の考案や弁当詰めをする「お手軽コース」、保護者に感謝の言葉を伝え、後片付けなどを手伝う「ありがとうコース」から選んで取り組んだ。

 昼食の時間、児童は持ち寄った弁当を手に写真を撮影し合った。友達の弁当を見て出来栄えを褒め合い、力作の味を確かめた。

 全て自分で、映画「となりのトトロ」のキャラクター弁当を作ってきた6年の田中凜さん(12)は「前の日の夜に下ごしらえをして、早起きして完成させた。きちんとした食事を取って健康に過ごせる大人になりたいので、これからも料理にチャレンジしたい」と笑顔で話した。

 繁在家校長によると、今回、6年生の7割がパーフェクトコースに挑戦した。繁在家校長は「弁当作りが目的でなく、夢をかなえる人間に成長するため、自分で考え、行動する力を付ける教育の一環だ」と話した。来年度以降も年に2回、実施したいという。

 
お気に入り登録